DTMにおけるリファレンストラックの重要性

DTM

リファレンストラック、活用していますか?

今回はDTMerならではの悩み「ミックスわからん」の手助けになる、リファレンストラックについてのご紹介です。
特に初心者の方に知ってほしい要素です。

ミックスについて右も左もわからなくても、1つの指針を持つことでやるべきことが見えてくる。
そんなリファレンストラックの利用について解説していきます。

リファレンストラックとは?なぜ必要なのか?

めちゃくちゃ平たく言うと
「ミックスがキレイな曲のデータ」
「こんなミックスにしたい!と目標にする音楽データ」

のことです。

リファレンストラックと自分の曲を交互に聴き比べることで、自分の曲に欠如している要素を見つけることができます。

「リファレンス音源」、単に「リファレンス」と呼ばれることもあります。

音は相対的なもの

「ドラムが大きいから下げた」

これはドラム以外の音を上げた場合と同じ結果になります

音は相対的なものなので、ドラムと比べてボーカルが大きいから歌の存在感を感じたり、ギターに比べてボーカルが小さすぎるから埋もれて感じたりするのです。

リファレンストラックがあれば、ドラム、ベース、ギター、シンセなどの楽器をどんなバランスで配置するべきかが分かります。

自分の楽曲にそのバランスを適用・反映していけば、ミックスの完成へかなりの近道をすることができるでしょう。

おすすめのリファレンストラック

ここではYouTubeで聴ける、僕オススメのリファレンストラックを2つ紹介します。

米津玄師 – 死神  Kenshi Yonezu – Shinigami

歪みギターと歌のバランスを参考にしています。

ストラム(ジャカジャカ弾くギター)の音量決めはいつも迷うポイントなので、この曲を聴きながらフェーダーを調整しています。

また、サビのスネアが結構でかくてダイナミックなので、歌を邪魔しないスネア、うるさすぎないスネアの塩梅を見極めるのにも役立ちます。

The Kid LAROI, Justin Bieber – STAY

エレクトロなドラムの気持ち良さが最大限に感じられる楽曲。キックとスネアのバランスが参考になります。

なぜ2つだけ?

こういう場合、普通は3~5曲ほど紹介しますよね。
でもこの少なさには理由があります。

その理由とは、「リファレンストラックはとにかく聴き込むことが必要」だからです。

何の曲をリファレンストラックに選ぶかは人それぞれですが、少なくとも「自分にとって最高のミックスがなされている」曲を選ぶはず。

そういった最高のミックスをマネするためには、ミックス段階で聴き比べることはもちろん、何度も聴き込んで最高のミックスのエッセンスを耳に覚えさせることが重要なのです。

あまり多くの曲をリファレンスにすると判断がぶれてしまうので、自分の好きな2~3曲をリファレンスにすることをオススメします。
(ジャンルごとにリファレンストラックを用意するのは有効なので、慣れてきたらジャンルごとに2~3曲を用意するといいでしょう)

超絶便利なリファレンス用プラグイン

リファレンストラックを用いたミックス作業を格段にやりやすくするプラグインが存在します。

その名も「Metric AB」
https://www.plugin-alliance.com/en/products/adptr_metricab.html

プロの方も愛用しています。

プロおすすめのリファレンストラック

作曲家・和田貴文さんが用いているリファレンストラックがこちらで紹介されています。

結論

僕もミックスを始めたころは感覚で音量を調整していましたが、リファレンストラックを導入してからは確信を持って音量の調整ができるようになりました。

時短にもつながるのでかなりおすすめです!

自分だけのリファレンストラックを見つけてみてくださいね。

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