ミックス作業中
雰囲気でエフェクトを掛けては、狙った音にならず絶望する
という経験。
DTMerの方なら誰しも1度は通る道だと思います。
もしかしたらその悩み、モニター用ヘッドホン
YAMAHA「HPH-MT8」
を使うことで解決するかもしれません。
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各方面で話題のヘッドホン。
実際に半年ほど使用してみて感じたことを率直にレビューしてみたいと思います!
結論から言うと、音楽制作をするなら持っていて損はない一品です。
- 低域から高域までしっかり聴こえる
- ミックスの粗がよくわかる
- 音の変化がハッキリ見える
- 音楽を楽しめる
- かなり重い
低域から高域までしっかり聞こえる
低域から高域まで、とにかく解像度が高いです。
変にこもったりカサカサすることなく、純粋に音を捉えられる感覚があります。
EQを掛けた時の変化もわかりやすく、確信を持った作業が行いやすいです。
同じ箇所を何回も聴き直す必要が無くなるので、
結果的に作業の負担を減らすことにも繋がりました。
短時間で判断を下せる=他のクリエイティブな部分に労力を割ける
まさに一石二鳥です。
ひとつだけ気になる点を挙げるとするなら、高域が聴こえすぎるような気もしました。
これまでモニター用のヘッドホンを使った事が無い方は、刺さるような高音に感じるかもしれません。
ミックスの粗がよくわかる

悪いミックス、物足りないミックスと
艶のあるミックス、完璧なミックスの差がハッキリ聴き取れてしまいます。
iPodの標準イヤホンで聞いていた、思い出の曲を再生すると
「こんなに歪んでいたのか!」とびっくりすることも。
過去に自分でミックスした音源を聴くと、印象の違いに驚くかもしれません。
逆に、整ったミックスの洋楽などは物凄い臨場感・迫力を持って迫ってきます。
完璧なリファレンストラックとHPH-MT8があれば、理想のミックスに近づけやすくなるでしょう。
音の変化がハッキリ見える
リバーブの切れ際、一瞬だけ割れた録音、ギターのかすかなフレットノイズ…
そういった音にアプローチするためには、まず認知できていることが重要です。
MT8は音をきちんと描写してくれるので、問題のある音を見つけるのはもちろん、
そういった問題に最短距離でアプローチすることが出来ます。
今までうまく扱えなかった音源に対しても、
違う視点からアプローチが出来るようになるはず。
聴いていてちゃんと楽しい
モニターヘッドホンとして、比較対象に上がるのは
やはり定番であるSONYのMDR-CD900STでしょう。
僕個人の感想として、900STは聴いていて少し味気なく感じてしまいます。
音を音としてのみ捉えるのに特化しているヘッドホンという感じ。
勿論それが本来の用途であり、レコーディングやノイズチェックなどにおいて比類なき性能を発揮する製品ではあります。が、
ミックス・マスタリング作業にも使える1台が欲しい!という方には断然MT8をおすすめします。
MT8はミックスの粗を見つける正確性を持ちながら、
音楽そのものの魅力もしっかり伝えてくれるヘッドホンだと感じます。
かなり重い
他社のモニターヘッドホンとの重量比較がこちら。
重量比較表
【製品名】 | 【重量】 |
HPH-MT8 | 350g |
K712 PRO | 298g |
ATH-M70x | 280g |
MDR-M1ST | 215g |
MDR-CD900ST | 200g |
比べてみるとダントツで重いことがわかります。
ここは好みが分かれるポイントでしょう。
僕の環境だと、長い間装着していると耳が痛くなってくるので
心配な方は実機に触れて確かめてみると良いでしょう。
まとめ
ベタ褒めしてしまいましたが、実際に使ってみると良さを実感できると思います。
とにかく音が鮮明でよく見える。これに尽きます。
リスニング環境をワンランク上げたい方、
ミックス・マスタリングの上達を目指す方にぴったりのヘッドホンです!
ぜひチェックしてみてください。
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